現在の35㎜フルザイズやAPS-Cのデジタル一眼レフは、機動性と操作性の向上を目標に進化を遂げてきたため、アイレベルで横位置に構えるポジションが最も安定しています。優れた写真生むスタンダードデザインといえるでしょう。
しかし、商品撮影やポートレイトでは縦位置に構えることや、極端なローやハイのアングルをとるこも多く時として不便を感じることもあります。また通常、縦位置を横位置にするにはカメラを90°回転させるという、とんでもない不便を強いられます。そこで、35㎜フルザイズデジタル一眼レフにも、そろそろ旧来のスタイルを継承する報道やスポーツ系のカメラ系統とコマーシャルを中心とするシステムカメラに分け進化させることを望みたいものです。
では、コマーシャルデジタル一眼レフとは、どのようなものでしょうか。まず考えられるのは、ミラーボックスとファインダー系の改革です。
中心となるのは可動式半透明のミラーと遅延の限りなく発生しないEVFの使用です。ファッションや動きの速い被写体では、多少の画像劣化を差し引いても撮影画像が消失しない高速連写は魅力的です。このシーンでは半透明ミラーを固定で使います。一方、画質優先であれば旧来のミラー可動で対応させ600~6000万画素程度のセンサーにローパスフィルターの有無も含め自在に差し替えられるようにします。むろん超高感度や超高速連写のセンサー。さらに、女性ポートレイト専用や赤外域をはじめ可視光以外の波長でも撮影できるセンサーにも交換できることも望まれます。こうなれば学術写真や特殊な生産管理の現場でもデジタル一眼レフの活躍の場が広がると予想されます。
レンズではミラーアップを前提とした10~24㎜のアオリレンズや、超高解像度で歪曲と周辺減光の発生しない単レンズが望まれます。ただ、これらのレンズを使いこなすには9インチ前後の外部モニターがカメラシステムの一環として作動させることが必要になるでしょう。アオリレンズ装着時にはカメラに内蔵させた2軸の水準器が自動起動し、モニターにはガイドラインを表示できるなど多様な機能を持たせます。超高解像度レンズでは、画像合成を前提とした諸収差完全補正センサーと対応アプリケーションの自動起動など、それぞれの動作と操作環境が自動設定されるとうれしいですね。
撮影支援では、ホワイトバランスの調整機能にカメラの液晶モニタに映し出されたカメラメーカー指定のグレーカードにタッチすれば、一瞬で調整が完了する機能がほしいものです。なにぶん現行のプリセットホワイトバランスがあまりにも使いにくいもので・・・・
画像表示ではWi-Fiのトランスミッターを使いipadなどに代表される携帯表示装置に直接画像転送できるシステムがほしいものです。特殊な仕様では、ミラーボックスとレンズに除湿とヒーターの機能を装備させ結露防止も含めた極寒の撮影に対応できるといいですね。
インターバル撮影では、被写体の動きや変化量に応じ撮影間隔やシャッタースピードを適切に可変させ、一本の動画として見るときに違和感のない動きになる撮影シーンを認識できるインテリジェンス機能がほしいものです。花などの開花をスローモーションで表現する時など学術写真分野等で重宝すると思います。これに連動して液晶画面上の任意の部分を認識させると、その部分にピントを合わせ続け三脚の雲台とも連動しながら指定した被写体を追従させるシステムも必要です。
このほかにアイディアは、まだまだたくさんあり尽きませんが、それはまたの機会に。